レビー小体型認知症 家族を支える会
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レビー小体型認知症とは?
 
 
DLBの医学的な基礎知識
 
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レビー小体型認知症の診断

レビー小体型認知症の診断

レビー小体型認知症 (DLB) は、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病と密接な関係があるため、診断は簡単ではありません。
1996年に診断基準が発表され、さらに、2005年にはその改訂版が発表され、より正確に診断が可能になってきました。

 
診断のポイント

診断のポイント


1 認知症の症状が顕著になる前から、特有な幻視やそれに基づく妄想、行動異常などが出現することが多い

たとえば、患者さんは、「人や小動物が部屋の中にいるのが見える」と言います。

さらに、それを怖がったり、被害的になったり、嫉妬・妄想が現れたりすることもあります。

ただし、家族が何度も否定するにつれ、自分にしか見えないということがわかるようになります。

幻聴や体感幻覚 (皮膚知覚に関する幻覚。 たとえば「足にヘビが遭っている」 「背中に虫がいる」など)が加わることもあります。


2 日や時間帯によって、頭がはっきりしている状態とボーッとしている状態が入れ替わり起こる


3 比較的早い時期からパーキンソン症状が現れる場合がある

神経伝達物質ドーパミンの減少により、手足のふるえ筋肉のこわばり、緩慢な動作、無表情、小股歩行、転びやすさなどの症状が現れる場合があります。

そのためパーキンソン病と診断されることも少なくありません。

特徴は下のような表にまとめられます
診療に必須の特徴

認知症

早期には、著明または持続的な記憶障害は必ずしも起こらないが、進行とともに明らかになる。 注意 ・実行機能や視空間での障害が目立つこともある。

中心的な特徴
  • 注意や明晰性の著名な変化を伴う変動
  • 繰り返される具体的な幻視
  • 特発性のパーキンソン症状
示唆的な特徴
  • 睡眠中に暴れるなどのレム睡眠行動障書
  • 重篤(ジュウトク)な抗精神通薬への過敏性
支持的な特徴
  • 繰り返す転倒や失神
  • 一過性の説明困難な意識喪失
  • 起立性低血圧や尿失禁など重篤な自律神経障害
  • 他の幻覚
  • 系統的な妄想
 

診断にあたっては、MRlやSPECTなどの脳画像が利用されます。 DLBは、アルツハイマー型と比ぺて海馬の委縮が日立たないことが多く、 後頭葉の血流低下が多くみられます。

※SPECT
脳の血流や脳細胞の代謝状態などを調べるための画像検査。MRIなどを用いても脳の委縮が見られない早期に、異常が発見できる利点がある。

※MIBG心筋シンチグラフィー
心臓の交感神経系の障害を描画する画像検査。心筋梗塞や心筋症.パーキンソン病、DLBなどの診断に利用される。MIBG(メタヨードベンジルグアニジン) は、心筋に集積する特徴をもつ。 そのため、MIBGが心臓に集まりにくければ、交感神経が障害されている証拠となる。

 

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